【企画】恋のスケッチブックは君色に染まる
「…………」
「…………」
なんだか気まずくなって、お互いなにも話さない。
教室には私が色鉛筆で色を塗る音だけが響いていた。
速川くんは……私のことどう思ってるのかな………。
助けてくれたり、抱きしめたりしてきたのは……どういう意味なのかな?
てか……気まずくて今日告白できる気がしないよぉ………。
絵はあと2,3時間あれば完成しそうだ。
でも……告白できるかなぁ……。
とにかく……なにか話さなきゃ……っ
「は、速川くん」
とりあえず、名前を呼んでみたけど……。
「ん?」
「あの……その……っ」
なに話せばいいかわかんないよ……!!
「ははは……っ、なにもないのに呼んだのかよ?」
「う……まぁ……うん……」
速川くんに笑われた……!
恥ずかしい……。