Polaris
その後、どうやって相川さんの席に着いていたかわからない。


母親の顔が頭から離れなくて、いろんなものが込み上げてくる。


でも、やっぱりあたしが大好きだった母親の姿の方が大きくて、、、。


それがまた、あたしを惑わせる。


お店が終わった時には、あたしは壊れていた。


「三浦店長」

「ミライさん、どうかしました?」

「明日、お店休ませてください」


このお店に居られる時間が、限られているというのに、、、。


それでも、あたしはこの街に居る間に全部知っておかなければと思った。


だから、あたしはあの人に会わないとイケない。


きっと、あの人なら全部知っている。


莉奈が言っていたことも、、、全部。

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