Polaris
あたしは荷物を言われた場所に置き、またお店の中に戻る。


「ミライさん、少し変わりましたね」

「あたしは何も変わってませんよ」


あたしは、何も変わってなんかない。


ただ、未来を捨ててきただけ、、、。


ここに、未来は必要ない。


お店に戻り、立ち止まる溝口店長を通り過ぎる。


「ミライさん?」


あたしは振り返る。


「何か」

「何処に」


溝口店長に聞かれる。


「同伴です」

「オープンの日に同伴かよ」


隼人に言われる。


「開店と同時に戻って来ますから。それと大変になると思うんで、頑張って下さい溝口店長」


溝口店長は何のことかわかってないようで「え?」と言う顔をする。


そんな溝口店長に何も言わずに、あたしはお店を出た。

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