Polaris
開店2分前。


お店の外にはあたしのお客さまがたくさん居た。


「ミライちゃん」

「体、もう大丈夫なの?」

「退院おめでとう」


あたしに気付いたお客さまが次々に声を掛けてくる。


「みんな、ありがとう。あたしなら、もう元気!今日からPolaris(ポラリス)のミライとしてよろしくね」


無駄に元気よくそう言う。


お客さまには、体を壊して入院していると言ってある。


さすがに、あんなに休めばそれなりの理由が必要だ。


だから、そう言った。


「じゃあ、お店に行こう」


そう言い、大人数のお客さまを連れて来店した。


お店に入ると、ボーイ達が慌てただしく動き出す。


女の子たちはそれ呆然と見る。


この子達に会うのは始めて。


でも、この中にどんなに凄い子が居たとしてもナンバー1あたしだ。

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