Polaris
「人の顔見ながら、ため息つくのやめろよ」


隼人の言葉に我に帰る。


「、、、無駄にイケメンだよね」

「無駄ってなんだよ。お前、そんなんでよくナンバー1やってるよな」


その言葉に胸がチクリと痛んだ。


「そっちこそ、女の子に優しくできないでホストやってたもんだね」

「今はホストじゃねぇし。なにが悲しくて、キャストの奴らに優しくしなきゃいけねぇんだよ」

「女は優しい、男が好きなんです。それじゃ、一生結婚出来ないよ」

「上等」


あたしが嫌味で口にした言葉も簡単流されてしまう。


これじゃあ、ムキになってるあたしがバカみたい。


あたしは隼人が飲んでる缶ビールを横取りし、一気に飲み干した。

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