Polaris
外に出ると、ネオンの灯りが目に入る。


今日もこの街は賑わっている。


「久しぶり」


歩き出そうとしたら、そう声が聞こえた。


「、、、翔」


なんで?


誰にも教えてないのに、どうして翔はここに居るのだろう。


「とりあえず、場所変えるか」


そう言う翔の言葉に、あたしは頷いた。


近くに停めてあった、翔の車に乗り込む。


「未来が、ここにいることは前からわかってた」

「え?」

「俺の情報網、ナメるなよ」


翔は笑う。


「でも、輝にも莉奈に言ってねぇ」


翔は2人には言ってないんだ。


それに少しだけ、安心した。

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