聖なる夜に、甘いキスを。
私の歩幅に合わせてゆっくりと歩いてくれる祐輔くんに、こういうとき拓海とは違うなと痛感する。
拓海はいつも私のことなど気にも留めず、後ろを振り返ることもなく自分のペースで歩く。
なので、拓海を見失わないようついて行くのに必死だった。
「…莉果ちゃん?」
「えっ…」
「…大丈夫?」
心配そうな表情の祐輔くんが私の顔を覗き込んでいた。
「う、うん…」
えへへと、曖昧な笑顔を振りまいて返事をする。