聖なる夜に、甘いキスを。
「……」
「莉果」
痺れを切らした拓海の口調からイライラした様子が窺える。
私の目の前に差し出された拓海の手を取ったら、また同じ日常の繰り返しになると思う。
血相を変えて焦ってる感じなのは、自分に従順だった私が他の男に靡こうとしてるのが許せないからだよね?
でも、私だって普通の優しさを求めて大切にされたい。
温かい腕の中に抱きしめられて安心したい。
そして、たまには愛の言葉を囁かれたい。