みずのあお かぜのあお
ロシュは、嬉しくてたまりませんでした。
だから、世界が変わっていくことになど、気付かなかったのです。
だけど。
ロニは、初めて見る世界を、見つめ続けていました。
そのロニの目の前で。
水を失った森は、枯れはじめました。
草原は、砂の大地に変わり、動物たちは、力尽き、次々と動かなくなっていきました。
ロニの目に映る世界は、ロシュが語ってくれたものとは、違っていってしまったのです。