「じゃあ、結婚しようか」
あ……陽平さんが来た……。


私にちらりと目配せをすると、すたすたといつものようにビールのショーケースの前に立った。


それを見るが早いが、さささ……と、あやかちゃんが近づいて行った。


どきどき、どきどき……、私の鼓動は早くなる。


レジカウンターにぼーっと立ったまま、私は動けないでいた。
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