可愛い彼にはご注意を!

弱さ・・・





柚亜side

-一方その頃-


いつものように出社した私は困り果てていた。




「柚~亜~~~。
もう、駄目かもしれない~~~~!!」




私の目の前には涙を流しながら昼食の定食を食べている沙希。


周りからは奇妙な光景として捉えられて私は正直、今すぐにこの場から逃げ出したい。




「さ、沙希・・・食べるか泣くかどっちかにした方が良いと思うよ。」




苦笑しながらそう言うと沙希は食べるのを止めて泣き始めた。


あまり沙希の泣き顔を見ないから私はどうしたらいいのかわからない。




「ねぇ、柚亜・・・もう篠田さんのことは諦めた方がいいのかなぁ。」

「諦めるって・・・どうして?」




いつもの沙希ならば押して押して押し捲るのにこれほど弱気な沙希は珍しい。


昨日、あれから何かあったのかな?




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