可愛い彼にはご注意を!
「でも、沙希には言ってもいいですか?」
「沙希?あぁ、柚亜の親友の鮎沢さんね・・・。いいよ。」
蓮の言葉に私はニコッと笑った。
沙希には色々とお世話になっているから隠し事はしたくない。
「本当に鮎沢さんのことが好きなんだね。」
「はい!高校からの付き合いですから!!」
「俺も篠田とは幼馴染みだけど、柚亜達みたいに美しい友情関係はないな。」
私と沙希の関係を美しいと言えるかどうか分からないけど・・・そうであったら良いと思う。
「あ、忘れてたけど・・・今度、柚亜のご両親に会いに行ってもいい?」
「え・・・。」
「結婚するならそういうのもキチンとしたいしね。」
ニコッと笑って言う蓮にきちんと私の両親のことも考えてくれていたんだと理解した。
「分かりました。蓮の都合のいい日に合わせて連絡します。」
「ありがとう、柚亜。」
「そうなったら、私も蓮のご両親にご挨拶をしないといけませんね。」
きっと、威厳のあるご両親なんだろうな。
だってこんなに大きな会社を経営していたんだし・・・。
私が考えていると蓮は苦笑した。