可愛い彼にはご注意を!
「どういうことよ!?」
「どういうことって、私が知りたいよ・・・。」
「ってことは、その指輪・・・!」
沙希が私の指輪を見る。
そういえば、取るのを忘れていた。
「すごく、高そう!!」
「だ、だよね・・・。」
「それで、結婚したのね。」
「は、はい。仕事、止めたくないし・・・。」
「うわぁ~、柚亜に先を越されたわ。」
心底悲しそうな顔をする沙希に私は苦笑した。
結婚が全てでは無いと思うけど・・・。
「それで、結婚式はいつ?」
「え・・・。」
「まさか、考えて無いとか?」
「う、うん・・・。」
だって、考える暇も無かったし・・・。
何ていうか、未だにプロポーズされたというのも信じられない。