可愛い彼にはご注意を!
「・・・・・・心配してくれた?」
思わず柚亜を抱きしめて耳元で囁くと柚亜はビクッと反応した。
そして、慌てて俺の体を突き放した。
「し、心配なんてしていません!!」
「そう?残念だな・・・。」
わざとシュンとした顔をすると、柚亜はウッと言葉を詰まらせた。
柚亜はこの顔に弱い。
それは、一緒に暮らしていくうちに分かった。
そしてこの顔をする時は大抵・・・・・・。
「す、少しだけ心配しました///」
折れてくれる。
そんな柚亜の反応が可愛くて俺は優しく頭を撫でた。
「素直に言えたね。」
「うぅ・・・その顔はせこいです///」
再び涙目になってしまった柚亜の機嫌を取るのは少し大変だったけど、柚亜の可愛さを実感しながら俺は笑った。