可愛い彼にはご注意を!
「それで、柚亜はうちの会社に来たの?」
「それだけが理由ではないですけど、大体はそうです。」
私がそう言うと里佳子さんは可愛いわね~と笑った。
今のどこに可愛いと言われる要素があったのかな?
里佳子さんの感情がいまいちよく分からない。
「きっと、柚亜ちゃんがウエディングドレスを着たら可愛いに違いないわね。」
「え、いや・・・可愛くないですから///」
「可愛いに決まってるわよ!あ、何なら今から試しにでも着てみる?」
「え?」
急に言われて私は目が点になってしまう。
「種類ならたくさんあるから心配しなくていいわよ~♪」
「そうじゃなくてですね・・・。」
どうしてそんなにたくさんの種類があるんですか?とか今からってどうなんですか?とか言いたいことは色々とあるけど・・・。
「さぁ!行きましょう!!」
そんなこと言うこともできなくて里佳子さんは私の手を取って歩き出した。
その様子を見ていた蓮に助けを求めようと見てもニコッと笑って・・・・・・。
「俺も見たいから楽しみだな。」
笑顔で私を送り出したのだった。
こんな時だけ結託するなんてひどいですよ!!