可愛い彼にはご注意を!
「何これ?」
「ついこの間、イタリアにオープンしたうちの会社のホテルのカードよ。
今回、蓮が大人しく柚亜ちゃんを見せてくれたから約束のプレゼントよ。
二人で仲良く一週間くらい過ごしてらっしゃい♪」
ニコッと笑って言う母さん。
プレゼントってこれか・・・。
俺はそのカードを受け取りクスッと笑った。
母さんも粋なことをしてくれるよね。
「ありがとう。
遠慮なく受け取らせてもらうよ。」
「えぇ、その間の仕事はこっちでなんとかするから心配しなくて大丈夫よ。」
「そういうことなら今から行くよ。」
「え!?」
柚亜はビックリした声を出しているけど、気にせずに柚亜を抱き上げる。
「ちょっ、蓮!」
「暴れないで少しの間、大人しくしててね。」
じたばたと暴れる柚亜にそう言って俺は自分達が乗ってきた車に乗って家を出た。
この旅行が楽しい旅行になることを願って・・・・・・。