可愛い彼にはご注意を!
「では、お客様。こちらへどうぞ。」
店員さんに連れられて私は試着室に通された。
普通の試着室とは違って中がとても広い。
これって、私の部屋ぐらいあるんじゃないかな?
もしかして、ここ高い洋服屋さんなんじゃ・・・・・・。
考えたくないけど、その可能性は高い。
しばらくそこで待っていると一人の店員さんが何着か服を持ってきた。
「こちらの方で何着かご用意させていただきました。
気に入ったものはありますか?」
「えっと・・・・・・。」
店員さんが選んだ服はどれも可愛い服で私好みだった。
これは、選べないよ!
ジーッと服を眺めながら考えていると店員さんはニコッと笑った。
「では、緒方様に意見を聞かれてはいかがでしょうか?」
「蓮にですか?」
「はい、男性の方がお客様に似合った服を選ばれると思いますよ。
それに、好きな人は自分好みにしたいでしょうし・・・。」
クスッと笑って言う店員さんに私は真っ赤になる。