トナカイ×トナカイ~いちごのケーキ~
苺をそっと口の中へ入れる。

「……。」

よぞらと雪の下にあったはずの苺は、

だけど、太陽の味がした。

どこからかまた、あの鈴の音が聞こえてきたような気がする。

シャンシャンシャン……

「どうだ?」

待ちかねてトナカイがきいた。
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