3兄弟と私の関係




「大丈夫か…?」


心配そうに十夜さんは私の顔を覗き込んだ




「すみません…部屋に戻ります」


そう言い残してベランダを出た


すると、ちょうど目の前に朝希がいた…

今は会いたくなかった…




「愛莉…?泣いてるの?」


朝希は私の頬に手をあてて問いかけた

大丈夫って言って通りすぎたいのに…
それが出来ない…


朝希の手の暖かさが私に伝わってくる
もっと涙が込み上げてきた



ねぇ…
どうして、かんなさんと別れたの?



今、朝希の目には私が映ってる?




「朝希…好き」


朝希の手の上に自分の手を重ねた


気づいたら自分の気持ちを口にしていた

でも、私の気持ちに気づいて欲しい


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