3兄弟と私の関係
2人だけのクリスマスイブ




文化祭もあっという間に終わり、冬を迎えようとしていた



そして、私は悩んでいる…




「愛莉、唸ってるけどなんかあったのか?」


リビングのテーブルで、とあるプリントと
にらめっこをしている私にお風呂上がりの
十夜さんが声をかけた




「あ、十夜さん…
えっと、進路どうしようか悩んでて」



「おい、まだ悩んでんのか?」


呆れたような声色




「まったく決まってないって訳じゃないんです
よ。3つの大学で悩んでて」



「どこだ?」


差し出された手にプリントを渡した
十夜さんはじっとプリントを見て口を開いた




「なるほどなぁ…
まぁまず何が大事かを見極めるんだな」


冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、
そう言い残してリビングを出ていった


何が大事か…か

うーん…



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