3兄弟と私の関係
「十兄…」
「あぁ…まぁ」
なんか2人の歯切れが悪い…
「なにかあるんですか?」
「……いや、まぁ男友達と遊んでくるっつーのもあるけど…女といるな、たぶん」
言いにくそうに十夜さんは言った
「彼女ですか?」
「彼女じゃねえだろうな…」
「もうその話はやめよ。
明日も学校あるし、戻ってくるよ」
朝希が食べ終えた食器を片付けてリビングを出てった
ちょっと重い空気になっちゃった…
聞いちゃいけないことだったかな…?
「愛莉、夕陽はいつもあんな感じだから放っておいて大丈夫だからな」
洗い物をしてると十夜さんがカウンター越しに言った
「そうなんですか…
あっ、十夜さんお弁当箱出してください」
「あぁ…取ってくる」
十夜さんはあぁ言ってるけど…
まぁそうだよね…
16歳なんだもんね
でも、なんかちょっとショック…
こんなこと考えちゃだめ!
なにがあっても夕陽は夕陽だもん!