3兄弟と私の関係




「…十夜さんが朝希を…好きな私が好きって
言ったとき、十夜さん悲しそうな顔したから…
その、追いかけてきちゃいました」


言い終わると十夜さんは黙っていた

むっ…無言?


やっぱり、迷惑だったかな…




「ふ…はは」


えぇ!?
笑った…?




「お前、ほんとおもしろいな。追いかけて
きちゃった…か」


空を仰ぎながら言った

わ、私…笑われるようなこと…




「愛莉、朝希が好きか?」


空から私に視線を変えた

ここは…しっかり言わなきゃいけないんだ




「…好きです」



「返事…くれてありがとな。さっ、帰るぞ」


十夜さんは私の言葉を受け止めた

体を翻して車に戻った



「と、十夜さん…置いていかないでください」



「はら、さっさと乗れ」


数十メートル離れた車に向かった




「こりゃ…諦められねえかもな」


私には全く聞こえない声で十夜さんは呟いていた


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