偽りの愛は深緑に染まる
シンと静まり返った部屋。自分の心臓の鼓動だけが鳴り響いている。

震える指でロックを解除すると、やはり未読メールが一件。光流さんからだ。

『今から会える?』

本文はそれだけだった。

梨沙はスマホを落としそうになった。

どうしよう……
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