その結婚、取扱い注意!
「ぎりぎりに言うなんてひどい」
「ごめん」

顔の前で両手を合わせて謝る湊。すっかり湊は弱りきった顔だ。疲れているところへ私の追い打ち。

可哀想だよね。

「いいよっ。仕事なら仕方ないし。今年のサンタさんはなにをくれるんだろ~」
「さあ?」

湊は柔らかい笑みになりとぼける。

「サンタさん、楽しみ~」

私は最大にうきうきした声で言ってから、背を向けてキッチンへ向かう。

戻る私の背中に湊の声。

「なんとか一次会だけで抜けてくるよ」

振り返った私はにっこり笑う。

「うん。期待しないで待ってるから」

そう言ってから、再びケーキ作りを始めた。

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