小さなイチョウの木
「な、何年生…ですか?」




「2年…。」





そんなの聞いてどうするんだろう。




「は!スミマセン!タメ口でっ!」





だんだん階段を登る人の数が増えてきたので、私たちは階段の端に移動した。




「俺、太田っていいます!こう見えて1年っすよ。よく3年生と間違えられるんです!」




彼はにっこり笑った。





「は、はぁ。」




後輩だったんだ。


私も一瞬、デカいから先輩かと思った。





「あっ!スイマセン!通行の邪魔でしたね。じゃ失礼しますっ!」




すると彼は急いで階段をかけ降りていった。




…元気な人だな。




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