フクワラ匕



受験も迫った中3の秋。



高校で離れるなら、と意を決して
あたしは黒川君に告白した。



呼び出したのは、体育会の裏。


やって来た黒川君に


「あたし、黒川君のことが……好き…」


やっとの思いでそう告げた。


黒川君は困ったように笑って言った。


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