冷たい上司の秘密の誘惑
私の後ろから、美樹が言った。


「私、この会社で仕事したい」

「私も、美穂を一緒に仕事したいよ?

でも、篠田部長について、本社で仕事をするべきよ。

美穂は仕事が良くできるから、いい秘書になると思う」

そう言って微笑んだ美樹。

その言葉に賛同した社員達は、拍手をくれた。

・・・ここの社員達は、本当に優しい。

私をちゃんとした扱いをしてくれる。


「・・・わかりました。私…本社に戻ります。

どこまでできるかわからないけど、一生懸命、

秘書を務めさせていただきます」

そう言うと、篠田部長に頭を下げた。


「久保は、オレが必ず守る。

部下を守るのは、上司の務めだからな」

そう言って篠田部長は、微笑んだ。


…それから数日後。

仕事を引き継いだ私は、本社へと帰ってきた。


「…相変わらず、大きいビルですね」

「何を今更…たった数か月、休んでいただけだろ?」

そう言ってクスクスと笑う篠田部長…いや、

篠田専務。
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