冷たい上司の秘密の誘惑
「…なんだ、その目は?」

「・・・」

篠田部長の言葉に、返す言葉はない。

言い返す気力もないのだ、言われすぎて…


篠田 光世部長は、29歳。

178㎝、黒髪ストレートのサラサラで、短髪。

前髪は少し長めで、時々かき上げるしぐさをするので、

女子社員達は時々、心の中で叫んでいるとか。

…確かに、黙っていればイケメン。

しかも私以外の社員には、とても優しい笑顔を見せている。

だから、モテるのも分からなくはない。


でも!私は、篠田部長が大っ嫌いだ。

毎日、毎日、怒って怒って、怒りまくる。

怒る程の事でもないような事でも、私は怒られる。

きっと篠田部長は私の事が嫌いなんだ、いいわよ、!

私だって、大っ嫌いなんだから。


書類を持って、デスクに帰り、椅子に座る。

「どこ間違えたの?」

「え、あ、ここです」

隣のデスクに座る優しい系イケメンの、三谷誠先輩。

私は困った顔で、間違い箇所を言う。

三谷先輩は、優しい笑顔で、色々指導してくれる。

だから、大好き。・・・エ、違う。

その好きはもちろん先輩として、人として。
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