冷たい上司の秘密の誘惑
「フッ…冗談だよ」

「なっ」

目を見開く私にそう言い放った篠田部長。


「そうだ、明日言うはずだったんだけどな、

今言っとくよ。お前に努力が実ったよ。企画部に異動になったぞ。

お前の企画が通ったんだよ…これで、お前の嫌いなオレとも

おさらばだ」


「・・・」

…何の冗談かと思った。

でも次の日、掲示板に張り出されていた。

企画部に異動  久保 美穂

        三谷 誠

2人分の名前が。


・・・二人で企画していた企画だった。

…これでもう、本当に、篠田部長には近寄る事すらできなくなる。
< 46 / 155 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop