冷たい上司の秘密の誘惑
その不適な笑みに、体は凍りつく。

一体、何を考えているのだろうか、篠田部長は?

「・・・あの」

「オレの事、好きか?」

「・・・は??」


「好きかって聞いてるんだよ」

「・・・」


「おい、どうなんだよ?」

「す、すすㇲ、好きに決まってるじゃないですか、私の上司なんですから」

その言葉にさらにニヤッとした篠田部長は、


「よし、じゃあこれから付き合え」

「え、あの、ちょっと?!」

私のカバンを人質にしたまま、会社を出ていく。

私は、嫌々付いて行く羽目に・・・


「ここで、飯食うぞ」

「・・・はい?」

どこに連れてこられたかと思ったら、そこは居酒屋さん。

中はたくさんの人で賑わっていた。

「お、いらっしゃい、光世」

そう言って笑顔を見せたのは、ここの店主らしき、おじさんで、

篠田部長は笑顔で会釈した。


「今日は連れがいるんだけど」

「お!可愛い子連れてるね、君、彼女かい?」

「ま!!まさか!そんなわけないじゃないですか!」

大声で、否定してしまった・・・
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