冷たい上司の秘密の誘惑
そっと布団から顔を出し、美穂は小さく笑った。

「約束してください」

そう言って自分の小指を出した美穂。

オレはその小指に、自分の小指を絡めた。


「あぁ、約束する…半年後の、大事な約束だ」

オレの言葉に、美穂は満面の笑みを見せた。


…半年間、きっとすぐ先の事だと思う。


大体会社だって同じなのだ。

部署が違うだけで、廊下ですれ違ったり、

会議でも度々会うのだから、会えないわけじゃない。


オレは寝転がる美穂を、ギュッと抱きしめた。


…必ず、約束は守ると心に誓って。
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