ネコがくれたモノ。
車を所定の位置に停めてあたしたちは車から降りた。
そして地下にあるエントランスに鍵を差し込んであけた。
ある程度歩くとそこが部屋らしい。
1階なんだ。
しかも端っこだから広めにとってある。
ドアをゆっくり開けてあたしの背中を優しく押した。
「どうぞ」
「お邪魔します…」
中に入ると懐かしい匂いがした。
あのアパートの香りだ。
安心するあの匂い。
それと同時にチリンと音を立てて出迎えてくれたのは首輪に鈴をつけたレイ。
あの時とそんなには変わっていなくて。
でもやっぱり大きくなったのかな?
あたしを見るなりゆっくりと近づいてくんくんと匂いをかいだ。
「レイ」
しゃがんでみると、ゆっくりと擦り寄ってくる。
あたしはかわいくて抱き上げると驚いたのか手からすり抜けてリビングの方へ歩いていってしまった。