ネコがくれたモノ。



「嫌だったのかな」


「ませたんだよ、レイも」


ませた?


「あの時よりもわがままになったもんだよ」


相沢さんは靴を脱いで中に入る。


あたしもそのあとについていった。


中を見るとあの時とあまり雰囲気は変わっていない気がする。


すぐに安心感に包まれた。


「相変わらずシンプルですね」


「ごちゃごちゃしてるの嫌いなんだよね」


着替えてくるね、とリビングから出ていった。


すごいな。


こんなマンションにひとりで住めるなんて。


いや、もしかしたらもうひとりじゃないのかも。


「え……?」


ふと写真立てを見るとあたしと相沢さんが笑いあってる写真が一枚だけあった。


遥翔さんとの写真や向こうでの写真もあるけど。


その中の一枚にあたしがいる。


それだけですごくうれしかった。


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