ネコがくれたモノ。
優しく背中に手を回すと、もっと強く抱きしめてきた。
ねぇ、相沢さん。
苦しいよ。
でも、
抱きしめられてる力より
何も教えてもらえないことの方が苦しい。
「ごめん…無理……」
そう言って離れると顔が近づいて唇同士が触れた。
それで相沢さんを止めていたものが外れたようにどんどん激しくなる。
「んんっ…っ」
自分からは自分じゃないような甘い声。
嫌がらない自分の体。
でも、ふと頭の中によぎるひとつの影。
それのせいで恐怖心がどんどん募っていく。
「やめ……てっ…」
「……ごめん」
あたしの肩に手を置いて項垂れる相沢さん。
あたしはその姿を見てドアに背中をつけてゆっくり座り込んだ。