True〜新選組と消えた記憶〜




総「ちょっと朝早くから居ないけど、半日もしない内に帰ってくるよ。」


薫「本当に?……………分かった。猫ちゃんと待ってる。」


総「うん、良い子。もし何かあったら、土方さんを呼んで。あの人は屯所にいるから。」





総司が土方の名を出すと、薫は肩を少し震わせた。


今朝、久し振りに会ったばかりなのに、もう会いたくなっていた。


しかし、土方が忙しいことは知っている薫は、我慢していたのだ。





総「薫ちゃん、多分もう少しで土方さんの部屋に戻れるから。」


薫「もう少しって………?」


総「分かんない。でも、そこまで長くはならないから、もう少し我慢してて。」


薫「………うん。」




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