LOVE School Life Ⅰ【完結】
「ラッブ!」

そう後ろのチャラ男が言った瞬間。

プチン。


「ぎゃあ!!」

突然背中を触られて、私は叫び声を短くあげた。

私のその可愛くなさすぎる声に教室中が静まる。
それから、皆が一気に私を見た。

それにあははーっと、苦笑いするしかなかった。
それから教師に注意されて、またぎこちなく笑う。

クラスの皆は…引いてる様に見えるけども…。


私はまた授業が再開されたのを確認されてから、事の顛末を考えた。


……てかさ、今プチンって音したよね?

それから自由に感じる胸元。


………まさか、ブラのホック外した…?

後ろをぎろっと睨みつけるように見ると、結城と本間が声を押し殺して笑っていた。


犯人は間違いなく結城だ。



「ら、ラブ。最高、く、くくく」

「愛ちん、や、やばっ」



かーっと私は顔が熱くなるのを感じながら、二人を更に睨みつける。



「…次やったらまじで殺す」


ドスのきいた低い声を手を震わせながら出した。
まさか、自分からこんな声が出るとは思わなかったぜ。

< 20 / 295 >

この作品をシェア

pagetop