LOVE School Life Ⅰ【完結】
「ごめん」

「……ごめんって、今の私にとったら一番残酷な言葉だよ。秋人」

「………ごめん」

「私なら…都合良かったもんね。
秋人を好きにならないだろうし、変にうるさく言って来ないって思ったんでしょ?」

「違っ…」

「違ってない!!」

「っ…」

「だけど、それならちゃんと自分の気持ちぐらい話せよ!
逃げてんじゃねえっ!
きちんと話して、自分も傷付けよ!
…っ、私ばっか傷付いて…バカみたっ、ぃ…ぅ、くっ…」


泣くつもりなんかなかったのに。
それに、ここまで言うつもりもなかったのに。

気持ちとは裏腹に溢れる涙。

そんな私を見て、秋人が一歩近付く。


「…愛ちゃ…」

「来るな!!」


そう叫ぶと、秋人の体がぴたっと止まった。


「お願いだから、もう、近付かないで」


私はそれだけ言うと、秋人の顔も見ずに走り出した。
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