思い出の・・・



それから特に話題のないまま
二人で川をジーっと眺めた



気づくと空は日が沈み始めていた



あたしは…帰ろうと立ち上がると
彼が話かけてきた




「君さ。この辺に住んでるの?」



「まぁ。夏休みの期間だけ…おばあちゃんの家に」



「そっか。そしたらまた会えるかもね。根拠はないけど…」



「そうですね。また会えるといいでですね!では。あたしは帰りますね」



そして…来た道を歩き始めると



「君の名前は?…」



「椎葉咲月(しいば さつき)です」



「しいば…さつき…ね。オッケー。俺の名前は本城司(ほんじょう つかさ)」



「司くんかー。じゃあまたね。」



「おう!」



それが彼との出会いだった



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