いつか見つけてね。
マンションの彼の部屋は少し散らかっていた。というか、生活観があまりないみたいなそんな感じ。


いつもの濱野さんらしくない部屋。


玄関に入った途端に後ろからギュッと抱きしめられた。


「散らかってるだろ。


もう、美穂が一緒にここに来てくれるなんて思ってなかったから、





ありがとう。





さっき、すごくうれしかった。」



そう言って私の頭にキスを落とした。



「入って。


ちょっと座ってて。」


そういうと濱野さんはベッドルームに入っていった。


私は、座るよりもその散らかった部屋を少し片付け始めようと床に膝を落とすと紙袋いっぱいに入った見合い写真が見えた。



「美穂? 座っててっていってるのに。


何見てる?」


私は、ビクッとしてすぐに立ち上がるともう濱野さんは私の後ろにいた。


そして、私の持っていた見合い写真の袋を私の手から取り上げると


「これは、お袋がただ置いていっただけ。

別に興味もないから、」


そう言って袋をゴミ箱の隣に置いた。


コーヒーテーブルには可愛くラッピングされたお土産がいくつも置かれていた。




「可愛い。


あけてもいい?」


「もちろん、美穂と一緒に見たかったから。」



それは、インドで買ってきたたくさんのアクセサリーだった。


「前に、流しに落としてしまっただろ?


だから、これで足りるかわからないけど。」


いくつもいくつものイヤリングに私は思わず


「すごーい。こんなにたくさん。



ありがとう。

大事にするね。」



「うん、よかった。」




あとは、あっちのお菓子を買ってきてくれて、民族衣装のサリーも。






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