sweet memory ~奏大side~



「すみません…。まさか、奏大さんに名前を呼んでもらえるだなんて思ってもみなかったので、驚いてしまいました」

「…呼んだことなかったか?」








奏大はまさかというような表情で花菜の事を見ていた。
そんな奏大の姿に、花菜は苦笑いしながら答えた。








「初めて呼ばれましたよ?」

「…すまない」

「謝らないでください。私…奏大さんに名前を呼んで貰えて嬉しいんですから」








どうやら、奏大も気付かない無意識のうちに名前を呼ぶことを避けていたようであった。
名前を呼んだことで、花菜の嬉しそうな表情をしていた。
そんな姿を見た奏大は、花菜の頭を愛しそうに撫でた。


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