sweet memory ~奏大side~
「今まであまり気にしたことがなかったが、これからはきちんと意識して名前を呼ぶようにする」
「ありがとうございます」
「それから……もし、嫌な事があった時には、きちんと話をしてほしい。一方通行のままだったら、疲れてしまう。嫌な事は嫌だ、嬉しい事は嬉しいと言ってほしい」
「…わかりました。じゃぁ、奏大さんも何かあった時には言ってくださいね」
「あぁ…」
奏大は花菜の事を抱き締めた。
そんな奏大の行動に、花菜は驚いたようであったが、花菜もぎゅっと抱き締め返した。
そんな花菜の行動に、奏大は嬉しそうに微笑んでいたのを、花菜は気付いていなかった。