sweet memory ~奏大side~
「明日から忙しくなる。たぶん、日付を超えて帰ってくることが多いと思うから先に寝ていてくれ」
「わかりました」
「しばらくは忙しいが、このプロジェクトを1ヶ月で終わらせる」
「1ヶ月…」
「あぁ。仕事が落ち着いたら、旅行に行こう。花菜もその頃には夏休みになっているだろう」
「はい。楽しみに待ってます。奏大さん、お仕事頑張って下さいね」
しかし、夏休みを前にして、2人に試練が訪れようとしているだなんて、誰が予想出来ただろうか。
運命の歯車が狂うまで、あと1ヶ月…。