sweet memory ~奏大side~
昔、俺が留学することになった時、なかなか花菜に伝えられず、留学当日に創に無理を言って空港まで連れてきてもらったんだ。
「あっ!奏くんだ。奏くーん」
「……花菜」
「あれ?奏くん、どこかお出掛けするの?」
「っ…あぁ」
「花菜も連れてって!」
「ごめんな、花菜。それは出来ないんだ…」
「な、何で?」
あの時に戻れるなら、もっと違う言い方があったんじゃないかって思う。
後悔
その文字が、俺の頭を掠める。