sweet memory ~奏大side~
「奏大…此方の方が?」
「あぁ…」
「初めまして、奏大の兄の弘大です」
「あ、は、初めまして。雨宮花菜です」
「貴女の事は弟や妹から聞いてます。もちろん、優秀な秘書の創くんからもね」
「えっ?」
「彼とは飲み友達なんだよね」
弘大の言葉に花菜は驚いていた。
あまりにもその話が長くなりそうだと感じた奏大は、弘大を止めに入った。
「弘兄…」
「あぁ…悪い。無駄話をしてしまったな。花菜さん、こんなクールな弟ですが、よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
「じゃぁ、また後で」
弘大がそう言うと、奏大は花菜のことをエスコートし、その場を離れた。