笑顔を忘れた天使【完】

わかってるのに


ピピピピッピピピピッ

バンッ

「ふー」

また 同じ夢をみた

「わかってる…わかってるのに」

幸せが一瞬で終わる…あの瞬間…

じとりと髪が顔についた

「ベタベタする」

まだ5時だ

シャワーを浴びる時間くらいあるよね?

ひんやりと少し冷えた部屋を見渡す

物はあまり置いていない
「よし」

私はゆっくり階段を降りた


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