蝶
「どうしたんだ、蝶子
さっきから上の空じゃないか」
ぼんやりとテーブルに置かれたウイスキーを見つめる
様子を見かねた彼が、腰を引き寄せ珍しく外で私に触れてきた
「やだ…貴方までどうしたの」
「君が黙ったままだとこっちも張り合いがない、久しぶりなんだからたまにはいいじゃないか」
…確かに、会うのは1ヶ月ぶりだ。
なのに、全く心が動かない。
この1ヶ月、この人のことを思い出す回数はないに等しくて
代わりにふとした瞬間、金髪の美しい彼のことを思い出し、泣きそうになった
ケイ、本当にもう帰ってこないの…?
こんな終わり方、寂しすぎるわ。