レンタル彼氏【完全版】
佐々木は黙ったまま、ポケットに入れてたらしい手帳を取り出すとまた、黙ったままそれを開いて調べた。


「…………今のとこ半年後までです」


それを聞いて、はあと溜め息をつく。


「…わかった。佐々木、ありがと」


それだけ聞くと、佐々木は軽く頭を下げて部屋を後にした。


佐々木が出て行って、しばらくしてから俺は。
机の上にあるアタッシュケースを乱暴にクローゼットに投げ入れた。

ガンとでかい音が響く。



……腹減ったな。


クローゼットに入れた衝撃でも開かないアタッシュケースから、俺専用の暗証番号を打ち込み開封して一万だけ取り出した。


履き潰して、壊れそうな靴を履き俺は部屋を出た。


左を見ても、右を見ても似たような景色のここは俺らの寮だった。



佐々木は一人一人の部屋に毎月給料日、アタッシュケースを持って訪問してる。



振り込みとかは下のランクの奴らしかしてない。

俺らSランクは寮に入って、厳重に管理されてるんだ。
< 110 / 813 >

この作品をシェア

pagetop