レンタル彼氏【完全版】
もっと。


責めてくれたら。




俺は自分を許せなくなるのに。




どうして。

どうして。




どうして。




その、ネックレスを握りしめて俺はその場に蹲った。




その後。

俺は携帯の支払いをして、美佳からいつ連絡が来てもいいようにした。



誰にもアドレスを教えてなかったから、携帯が鳴ることはほぼない。
たまに来るのはチェーンメール。




再び、俺に美佳からメールが届いたのは厳しい冬が明けて桜が舞う季節だった。




美佳からの連絡を、もうすっかり諦めていた俺は携帯をずっとベッドに置きっぱなしにしていた。



だから、メールに気付いたのは夕飯の片付けをして、風呂に入った後だった。
< 409 / 813 >

この作品をシェア

pagetop