レンタル彼氏【完全版】
明日もバイトだったから、寝ようと早々にベッドに潜りこんだ。
いつものようにアラームをセットしようと、携帯を開く。



開いた画面に見慣れないマークを見つけた。



……………メール?



チェーンメールならドメイン拒否したから、もう来ないはずなんですけど。



訝しげな顔でそのメールを開いた。



と、同時に俺はガバッと起き上がった。
深呼吸をしながら俺は呟く。




「…………美佳」




まだ、ドキドキしている。
このメールが、にわか信じられない。




【伊織、ただいまっ!
元気してた?】



……………こんな、早く出てこれんの?





まだ、半年しか経ってない。
カチカチと、俺は久しぶりすぎる携帯メールを打ち込む。



【元気!
美佳、会いたい】



これで精一杯。



そのまま、メールを送る。
しばらく待ってみたけど、返信は来なかった。


待ちくたびれた俺は、眠かったこともありそのまま眠りについた。
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