レンタル彼氏【完全版】
お風呂から上がった俺は、タオルで頭をがしがしと拭きながら部屋に入る。

電気を点けようとスイッチに手を伸ばした時、チカチカと何かが光るのが見えた。


電気を点けてから、光の方へ向かうと、光の元は携帯だった。



もしかして聖、かな。

少し、予想していた俺は携帯を開いて、名前を見てからやっぱりと呟いた。


帰ったらメールするって言ってたしな。
片手で頭を拭きながら、メールを開く。



【おつー!
彼女の写メ、送るー!
可愛いだろ!】


ふっとそのメールに笑みがこぼれた。
溺愛だな。

それから、添付されていた画像を開いた。



その画像を見た瞬間。
俺は携帯を落としていた。



そこにうつってたのは。


紛れもなく。

あの、泉だったから。




ドクドクと心臓が波打つ。
頭が真っ白だ。


理解、出来ない。
意味がわからない。


ちょっと、待って。
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